妄想(8)‐完結‐

どうも!俺はワカメ!わりと普通の男子そんな感じ!




今日は妹のキノと買い物だ。勉強で構ってやれなかったので久しぶりに付き合ってやるとする。


「お兄ちゃん、今日はとことんボクに付き合ってもらうからね。」
「あーあー、分ってるよ。」


洋服店に入店


「お兄ちゃん、これとこれ、どっちが可愛い?」
「んぁー?                       こっち・・・かな?」
「それじゃ逆買うね。」
「oh...                    あっちの方が良いんじゃーないんですかねーー。」
「えっと、後はこれとこれと・・・」
「無視かよ。」
「うぁー、すごい安い!」
「更に無視かよ。」
「会員登録で・・・むむむ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バター。」
「何?お兄ちゃん?」
「お前の反応処が分んねーよ。」
「大豆は畑のお肉だよ。」
「言葉のキャッチボール」
「死ねば?」
「どストレート過ぎるだろ。」


買い物も終え、妹の機嫌取りをして一日を終えた。次の日。


羽入が近づいて来る。
「ワカメ・・・」
「んっ? どうした羽入?」
「昨日は、何をしていたのですか。」
「あー、昨日は買い物に・・・」
「ボクを差し置いて、他の女の子ですかぁ!?」
「!!?ッ    い、いやっ・・・」
「言い訳は聞かないのです!!いくら最近忙しいからって、お互い連絡し合わないのは大事な時期だから気を使い合ってると思っていたのに!!それだけで他の女の子とデートォ!?ふざけないで欲しいのです /// !?」


顔を真っ赤に涙目で俺の胸前で腕をポンポンする羽入。可愛い奴め。


「だからそれはだな・・・」
「しかもボクっ娘!!?他の属性ならまだしも、『ボク』の表記も変わらない子と一緒に!?確かにボクはボクっ娘としては弱いかもしれませんが、そこも含めてワカメは愛してくれると思ってたのにっ・・・!!」
「あれは妹なんだよー!!」
「「関係ないのです!!ワカメに近づくものは何であれ抹殺あるのみ!!」
「ま、まさかのヤンデレルートだとぉ!?」


オヤシロパワーで俺の手を引きキノの教室までワープ


「あなたがワカメの妹ですかぁ!?」
「わぁ、誰かと思えばお兄ちゃんの彼女さんかぁ・・・。なになに?昨日お兄ちゃんと買い物デートしたことに嫉妬してるの?悪いけどお兄ちゃんは渡さないよ!!」
「なら、ワカメへの愛情対決といこうじゃないのですかー!!」
「望む所です!」
「ま、待て!!キノ!羽入!俺はお前らの争う姿なん・・・」
「ワカメは黙ってて下さい!!」「お兄ちゃんは黙ってて!!」
「うぐおっ!!」


左手をキノが、右手を羽入が抱き合う。至福の俺。


「ワカメはボクの物なのです!!」
「お兄ちゃんは渡さない!!」
「うがああああああ!!千切れる千切れる!!」





その刹那。
メリメリ。


















俺は綺麗に両断された。















俺の妄想シリーズ。part8にして完結!!
次回からは俺の現実シリーズが始まるよっ!!











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