妄想(5)

どうも!俺はワカメ!わりと普通の男子そんな感じ!



俺も大分新しい環境に慣れてきて快適なクール生活を満喫中だぜっ!
今日は下校中に突然の雨。俺の晴れ晴れしい心に立ち向かうなんてっ・・・良い度胸だぜっ!



「ふぅ。今日もクールな一日だったぜ。雨も降ってきたし、さっさと帰ろうかな・・・。」


傘を片手に自転車のギアを上げる俺、学校を出て少したった頃だ。


「ん? あれは羽入・・・?    傘が無いから雨宿りでもしてるのか?
             こんな土砂降りじゃ簡単には晴れないだろ。濡れるの覚悟して早く帰ればいいのに。」


「ま、俺には全然関係ないんだからねっ!」





気付かないふりをして傘で顔を隠しながら通り過ぎる俺。


・・・。
・・・・・・・・・。
リターン。




「よぅ。羽入。」
「あぅ?ワカメどうしたのですか?」
「いや、別に何も無いけどよ。 お前傘持ってないんだろ?後ろ、乗れよ・・・。」
「何だか今日はワカメが親切なのです。 これはアレなのですか?予め僕に傘を貸すつもりで態々戻ってきたとか・・・。」
「あー、今日は良い天気だなー。」
「雨なのですよ。」
「太陽が眩しいぜ。」
「だから雨なのですよ。」
「・・・。」
「ふふふ。。。いつも僕に意地悪するワカメにお返しなのですよ☆」
「帰る。」
「ノシ なのですー☆」
「引き止めろよ!!!   まぁ、いい。今日の俺は割と気分が良いんだ。ほら、さっさと乗れよ。」
「あぅ!ならお言葉に甘えて後ろ、失礼しますのです。」


荷台に腰を降ろして俺の背中に抱きつく羽入。


「ちょっ!羽入!!何で背中に・・・!」
「あぅ?だってこうしないと僕が落っこちちゃうのですよ?」
「いや、その。
       あ、当たってます////」
「? 何がなのですか?」
「建設途中東京ドーム」
「??」
「む、胸が・・・////」
「あぁ、ワカメは僕の未発達の胸なんか当てられても興奮するような変態さんじゃないと分かっているので気にしないのですよ。」
「馬鹿野郎!!貧乳はステータスだろうが!!」
「そこを右に曲がって真っすぐ進むと交番が有るのです。」
「・・・。」



今日はやけに意地悪な羽入だ・・・。それに何か、あんまり元気ないな・・・。
経過にペダルを踏む。もう、羽入とのお楽しみ下校も終盤だ。




「羽入。お前、何か今日元気ないな・・・。どうかしたのか?」
「あぅ。コレが今度の伏線に繋がるのですよ。このシリーズの。」
「何の事だ?妙にカメラ目線で。」
「僕の瞳はワカメだけのものなのですよ」
「可愛い!!!」




結局羽入の家近辺まで俺は送って、そのままドームの感触を残しながら自分の家に向かうのであった。
こんなほのぼのとした日常。       











好き・・・。








ノシ
EDテーマはひぐらしのなく頃に煌から「にぱにぱ音頭☆

やべぇ。羽入可愛過ぎる。